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虫刺され

蚊やダニ、ノミ、トコジラミなどの血を吸う虫、ハチ、ムカデ、クモ、アリなどの刺したり噛んだりする虫が原因で起こります。虫の唾液のような物質が体に入るとアレルギーの変化が起こり赤く腫れ、かゆくなります。また痛みを伴うことがあります。

治療はステロイドの軟膏を塗ることが一般的で、かゆみが強い場合に抗アレルギー剤やステロイドの飲むお薬が処方されることがあります。とびひや皮下膿瘍のようなばい菌感染を起こしている場合には抗生物質による治療などが必要となります。ハチに刺されて30分以内に起こるアナフィラクシーショックは毎年全国で10人以上が亡くなっています。激しく腫れたことのある方に対しては、2回目以降に刺されたときに受診するまでに命を落とさないように緊急時用の自己注射セットを処方することができます。

草むらなどの蚊の多い場所では蚊に刺されやすくなります。かゆみはアレルギー反応によるもので、冷やしたりステロイドの塗り薬を塗るのが効果的です。おなじ人でも中年以降に反応が弱くなってくることが知られています。またごくまれにアレルギー反応が強くでて命に関わる体質の方(蚊アレルギー)がいます。ウイルスや原虫などの蚊が媒介する感染症として、ウエストナイル熱、黄熱、ジカ熱、チクングニア熱、デング熱、日本脳炎、マラリアなどがあります。

イエダニ

畳や布団、ソファ、ベッドマットレス、カーペットなどに生息しています。刺されるとかゆみを伴う発疹がでてきます。ダニによる虫刺されが疑われる場合にはダニの駆除が必要です。ダニアーススプレーは畳やソファ・ベッドマットレスの中にも散布することができるので、ダニの増える季節が始まる前の3月頃に散布することをお勧めしています。

マダニ

マダニは皮膚表面をはっても感じないため、体のいろいろな部分に吸着します。痛みを訴えない人が多く、炎症・紅斑・むくみ・出血・水ぶくれなどがみられます。マダニを介してボレリアというスピロヘータの一種である病原微生物が感染して、ライム病を発症することがあります。治療は口器で固着しているマダニを皮膚ごと切除し、ライム病予防のためテトラサイクリンやペニシリンを1-2週間内服します。

動いているマダニの映像もご覧いただけます。こちらから

疥癬

世界中で毎年300万件以上の疥癬症が起こっていると推定されています。老人施設や刑務所など、集団生活をしている方に起こりやすいです。多発性の小丘疹ができ、特に夜に激しいかゆみを生じます。陰部や体幹、指の間にできやすいです。イベルメクチンを内服したり、安息香酸ベンジル(当院では処方できません)を外用することで治療します。

毛虫皮膚炎

毛虫のうち毒をもつのは全体の2%です。ドクガ、チャドクガ、モンシロドクガなどの幼虫の毛が皮膚にささる場合や、空中に散布された毛虫の毛や蛾の鱗粉が屋外作業などで触れておきます。チクチク痛くなりかゆみが生じて、水ぶくれやふくらみができます。1か所にまとまってでたり、線状にでたりすることがあります。こすらずに水で洗い流すかテープなどで毛を除去し、ステロイドを外用して治療します。

ブユ

高原や渓流といったきれいな水場の近くで刺されやすいです。痒みと赤み、腫れがでます。翌日に症状が強くなります。ステロイドを外用して治療します。

アオバアリガタハネカクシ

線状皮膚炎という皮膚炎をおこします。虫がつぶれて体液が付着して起こります。7mmぐらいの虫で水田に生息します。接触後2-3時間で灼熱感を伴う線状の紅斑が出現します。2週間程度で色素沈着を残して治癒します。ステロイドを外用して治療します。

ノミ

ネコや犬などのペットが散歩したり他の動物と接触したりすることで感染し、ペットから人に感染します。刺されると1-2日後から激しいかゆみを伴う皮疹が生じ、水ぶくれになることがあります。ペットを清潔に保ち、アースレッドなどでノミを駆除します。ステロイドを外用して治療します。

シラミ

様々な部位に寄生します。激しいかゆみが生じます。

髪の毛に寄生するアタマジラミはスミスリンシャンプーを使って成虫・幼虫を駆除し、卵を専用の櫛で除去します。衣類に寄生するコロモジラミの駆除には衣類を55℃以上のお湯に5分以上浸してから洗濯します。陰毛に寄生するケジラミは性行為で人から人へ感染します。スミスリンシャンプーで成虫・幼虫を駆除し、卵を専用の櫛で除去します。

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