乾癬
皮膚のターンオーバーと呼ばれる、再生する周期が病的に短くなり、通常の10倍以上の速さで皮膚が生まれ変わることで起こります。肘やひざ、おしり、むこうずね、頭に症状が出ることが多く、厚いボロのついた紅色局面という皮膚の盛り上がりがでることが特徴的です。爪の変化を伴うこともあります。原因は不明ですが、遺伝的要素と食生活や生活習慣、糖尿病、高脂血症、肥満などがかかわっていると考えられています。
治療はステロイドとビタミンD3の塗り薬に加え、かゆみを抑える抗アレルギー薬を用いることが一般的です。症状の強い場合に内服治療を用いることがありますが、いずれも血液検査が必要な場合や、副作用が出現した場合に整腸剤などの内服を併用するなど、注意が必要な治療薬となります。このほかに紫外線の治療がありますが、当院では行っておりません。生物学的製剤という注射の治療薬については、大学病院などで始めたあとに、当院で継続処方をすることができます。