脱毛
脱毛の種類には20種類以上ありますが、多く見られるのは円形脱毛症、男性型脱毛、女性型脱毛などです。円形脱毛症ではリンパ球という本来はウイルスなどの外からの異物を攻撃する細胞が、間違って自分の毛の細胞を攻撃してしまうことで起こります。ストレスが原因のことは少なく、特にきっかけがなく起こる場合が多いです。脱毛の原因には、他に膠原病や甲状腺の病気によるもの、皮膚のリンパ腫によるものなど多くあるため、必要に応じて検査を行うことがあります。
患者ご本人様が以前と比べて毛が抜けるようになったと自覚されていても、診察室ではっきりした脱毛斑(毛がなくなっている部分)が認められない場合には当院での治療が難しいです。提携大学病院の脱毛外来を紹介させていただきます。
円形脱毛症の治療で最も多く行われているのは、毛生え薬とステロイドの塗り薬、液体窒素による局所を刺激する治療です。補助的にアレルギーを抑える薬や肝臓を保護する薬を内服する場合があります。また局所免疫療法という治療法がありますが、当院では行っておりません。
男性型脱毛の治療には保険の効かない治療薬の、内服薬があります。当院では内服薬の種類によって月額税込5,480円(フィナステリド)-6,600円(デュタステリド) (ほかに初診料3,300円・再診料1,100円が必要)で処方しております。このほか、ダーマペンという極細の針を用いた自由診療も行っております (こちらから)。
女性型脱毛の治療には保険の効かない治療薬の、パントガールという総合内服薬があり、インターネットのサイトで購入することができます。女性型脱毛についても、ダーマペンによる自由診療の治療を行っております (こちらから)。