帯状疱疹
水痘・帯状疱疹ウイルスによっておこる病気で、痛みを伴う赤い発疹が体の片側にでます。子供のころにかかった水ぼうそうのウイルスは、一旦かかると一生神経節に潜んでいます。免疫力が低下したときにこの潜んでいたウイルスが皮膚にでてきて症状を引き起こします。過労やストレス、病気、手術、高齢、体力の低下、免疫抑制剤によって免疫が低下して起こりやすくなりますが、とくにそのような誘因がなくても発症します。
治療には抗ウイルス薬、痛み止め、ビタミン剤の内服と塗り薬を使います。帯状疱疹後神経痛という痛みが長く続く場合があり、必要に応じて症状を楽にする飲み薬を使います。まれにこうした治療でも痛みが抑えられず、痛みが強い場合にはペインクリニックを受診する場合があります。すべての皮疹がかさぶたになれば感染力がなくなるので、それまでは小さなお子さんとの接触を控えてください。皮疹を温めると痛みが楽になるので、湯船につかったり1日に2度お風呂に入ると症状が抑えられます。