眼瞼下垂の手術(保険適用)

加齢変化や先天的な理由で瞼を挙げる筋肉が衰えると瞼を挙げることが困難になります。眼を挙げる筋肉である眼瞼挙筋の動きを改善するために、手術を行うことができます。眼瞼挙筋の動きが悪いと、おでこの筋肉である前頭筋を使うなどを日常的に行うため、おでこに皺が寄った状態や頭痛、肩こりといった症状がでてしまうことがあります。手術によってこういった症状の改善が期待できます。

眼瞼挙筋の機能が保たれている場合には二重をはっきりさせるための重瞼術や、眼瞼挙筋筋膜を縫い寄せる挙筋前転法が行われますが、挙筋機能が低下しておりこれらの方法で改善が難しい場合には太ももから筋膜を移植することができます。効果的な手術法を選択し、手術効果が持続するように、また美容的に満足がいくように治療いたします。

挙筋前転法

二重の線に一致した皮切を加え、眼輪筋下の眼科隔膜に到達後眼瞼挙筋腱膜をたどり、必要な長さだけ挙筋腱膜を縫い縮めることで下がった瞼を挙げます。二重の線に一致した切開のため、手術によるキズアトは目立ちません。一時的に内出血が残りますが、自然に吸収されてなくなります。瞼を挙げる手術のため瞼が閉じにくくなり目が乾きやすくなるため、キズが落ち着くまで目薬を使っていただきます。術後の目の乾きなどの症状が強い場合には、提携している高田馬場にある眼科を受診していただきます。

図による手術の説明

手術費用

3割負担で両側の場合　挙筋前転法では手術費用が43,200円です。2割負担では28,800円、1割負担で14,400円となります。手術代以外には診察料や処方箋料などが必要になります。

症例

術前…下がった瞼を挙げるようとおでこの筋肉を使っているため、眉が上がりおでこに皺ができています。また常に一生懸命瞼を挙げているため、疲れやすくなります。

術後1か月…特に努力なく瞼が上がった状態です。二重の線に一致した切開線のため、キズアトははっきり分かりません。術前にあったおでこの皺はなくなり、吊り上がった眉は本来の位置に下がっています。