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基底細胞癌/有棘細胞癌のMohs(モーズ)手術

日本人に最も多い皮膚癌である基底細胞癌や有棘細胞癌は、顔や手の甲など紫外線を浴びやすいところにできることが多い癌です。これらの皮膚癌を再発しないように十分に大きく切除すると、顔や手に大きな穴が開くことになります。そこでMohs(モーズ)手術では、皮膚癌の部分だけを切除して正常皮膚を必要最小限の切除ですませながら、手術中に病理検査を行い、もし取り残しが分かれば、その部分のみの追加切除を行うことで、手術によって生じる穴を最低限の大きさにとどめ、しかも癌の取り残しがないことを確認します。病理検査を手術中に行うことで、癌細胞の取り残しがないことを確認でき、取り残しの不安なく創を閉鎖することがその場でできます。Mohs(モーズ)手術による基底細胞癌の長期成績は99%と、従来法にくらべて術後成績が良好です。

従来法では、皮膚癌から3-10mm離して切除することが多いです。切除した皮膚癌は、一旦病理検査のために外部の検査室に送られます。そこで7-10日かけて皮膚癌の残存を調べるため、その間は手術してできたキズのところに癌細胞が残っているかどうかは分かりません。Mohs(モーズ)手術と違い、2-3mm間隔の代表切片のみ検査するため、切除した皮膚癌すべてを確認するわけではありません。このため長期成績はMohs(モーズ)手術よりも劣ります。検査の結果として残った皮膚癌の細胞があることが判明した場合、さらに追加の切除をおこなうことになり、この場合も2回目の手術からさらに7-10日間かけて病理検査を行います。最終的にすべて切除されていることが確認されるまで、キズを閉鎖してしまうと癌細胞が残っているリスクがあります。

このように、従来法にくらべてMohs(モーズ)手術では、癌細胞をより確実に切除しつつ、正常な部分をできる限り残すことができるため、美容的に良好な結果が得られ、しかも長期的な癌の再発率が下げることができます。海外では広く行われていますが、日本ではほとんど行われていない方法です。皮膚科医としての皮膚癌の知識と形成外科医としての手術の技術、皮膚病理医としての診断能力、切除した皮膚癌をその場で処理してスライドを作成する検査技術のすべてがそろって初めて可能な手術法となります。

当院ではLeica社製のクライオスタットという凍結薄切切片を作成する機械を採用しており、手術で切除した皮膚癌をその場で迅速診断し、Mohs(モーズ)手術を行っております。精密機械メーカーのEMIファクトリー社の協力を得て、皮膚癌の処理を適切に行い、正確な病理診断によって診断いたします。基底細胞癌や有棘細胞癌の手術予定の方で、皮膚をできるだけ残しながら良好な長期成績を残したい患者様には最善の手術方法です。

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